自己肯定感
自己肯定感は自尊心や自尊感情などとほぼ同義の言葉です。
自己肯定感を競争的自己肯定感(競争に勝ち他者より優れていることで保たれる)と共感的自己肯定感(自己のかけがえのなさに基づく)に大別する考え方もあります。
どちらも大事な自己肯定感ですが、前者は他者よりも優れた側面を自己に見つけ、負けを認められない、他者の気持ちを理解しにくいなどと捉えられることがあるため、後者を育むことがより重要になるでしょう。
ただし、発達障害児では、仲間と最後まで活動をやりとげる経験が少なかったり、仲間の気持ちを上手に読み取ることができなかったりと、共感的自己肯定感を得ることが少ないように思えます。
その力を育む場面は、心許せる仲間とのやりとりが中心なのではないでしょうか。
学校などの活動の中で役割を果たし、仲間から評価される。そのような経験を積み重ねられる場面をたくさん用意することが大切だと思います。
だからこそ、一人一人が中心となる集団活動づくりとその支援が重要となるのです。
