<心の発達> わがままの度が過ぎる
自分の思い通りにならないとわがままになり、注意すると「嫌だ、嫌だ」の一点張り。
あまりのわがままに無視をすると、今度は大泣きを始める。
子育ての悩みに保育園の園長先生が答えていたので、紹介させて頂きます。
子どもは成長の過程で、まず保護者に思い切り甘えを認めてもらうことで、『私は私』という自尊感情が育ちます。
次に、誰かと一緒に行動することを楽しみ、『私はあなたとともに』という感情が発達し、次第に『私はあなたのために』と他者に何かをする喜びも感じられるようになります。
心の発達を考えるとき、この順番がとても大切だと思います。
子どもが過度に自分中心になるのは、もしかしたら、『私は私』の自尊感情が十分に育っていないからなのかもしれません。
そうであれば、叱りつけるよりも、子どもの要求を十分に満たすことを優先させることが解決の近道でしょう。
気持ちが十分に満たされると、徐々に他者への配慮も出来るようになります。
言動に困ると、反省を促すために無視をしてしまうこともありますが、それは逆効果になりがちです。
無視よりも、子どもの気持ちに共感的に寄り添い、話を聞いてあげてください。
その方がお子さんの心が落ち着き、自分の言動を省みることが出来るでしょう。
心の発達をする時期は、人間としての骨格を作る大事な時期です。
だからこそ関わり方が難しい時期でもあります。
学校の先生や地域、行政機関のサポートを得ながら、子育てしていきましょう。
(保育園園長 曳地和子)
※ブログの写真は、先日、町田市の町田リス園に行った時のものです。ブログの記事との関わりはありません。