みなさん、こんにちは!
今回のブログは「そもそも放課後等デイサービスって、どれくらいの事業所があるの?」というお話です。
【全国の事業所数】
まずは全国規模の状況です。
厚生労働省発表が平成28年に発表した資料によれば、その数は9385事業所でしたが、私達が調べたごく最近の情報では、この2年間で1500程増えて、約10830事業所となっています。これは毎日2ヵ所のペースで、全国のどこかに新しい放デイが誕生している計算になります。
では自治体によってどれ程の違いがあるのでしょうか? 都道府県別に上位5県を記してみます。(人口比も計算してみました)
・・・・・・・・・事業所数 : 人口(千人以下四捨五入)=1事業所当たりの人口比
1、北海道 841 : 5,321,000 = 1: 6,327
2、東京都 808 : 13,743、000 = 1:17,009
3、神奈川県 771 : 9,161,000 = 1:11,882
4、大阪府 705 : 8,832,000 = 1:12,528
5、愛知県 659 : 7,527,000 = 1:11,422
(以下、福岡、千葉、埼玉静岡、兵庫…と続きます)
事業所数がもっとも多い北海道は、やはり面積が広いので全域をカバーする為の必要数ということになるのだと思われます。
東京都は人口比を見てみると、他の大都市圏に比べてやや事業所の数が少なくなっています。(維持費や人件費等の面で負担が大きいのも、その一因と考えられます)
ちなみに全国平均は、以下の通りです。
・・・全国の放デイ数 : 日本の人口 = 全国平均値
全国 10830 : 126,490,000 = 1:11,680
【神奈川県の事業所数】
神奈川県には平成30年8月1日現在、771の事業所があります。
同じ様に、上位3自治体を記してみます。
・・・・・・・・・事業所数 : 人口(千人以下四捨五入)=1事業所当たりの人口比
1、横浜市 284 : 3,741、000 = 1:13,173
2、川崎市 116 : 1,516,000 = 1:13,069
3、相模原市 93 : 723,000 = 1: 7,774
この数を見ると、横浜市と川崎市は全国の1事業所当たりの人口比率とほぼ同レベルです。
相模原市は人口に比べ、かなり事業所の数が多いという現状が見て取れます。(北海道とほぼ同レベルです)
【川崎市】
では最後に、川崎市の現状を見てみましょう。
・・・・・・・・・事業所数 : 人口(千人以下四捨五入)=1事業所当たりの人口比
1、川崎区 24 : 232,000 = 1: 9,667
2、中原区 22 : 258,000 = 1:11、727
3、高津区 16 : 232,000 = 1:14,500
4、宮前区 15 : 231,000 = 1:15,400
5、麻生区 14 : 179,000 = 1:12,786
6、幸区 13 : 167,000 = 1:12、846
7、多摩区 12 : 218,000 = 1:18,167
これを見ると、あさっぷクラス千代ヶ丘の対象地区でもある多摩区の事業所数は、人口の割にかなり少ないことが分かります。人口がほとんど同じ川崎区に比べ、事業所はその半数しかありません。あさっぷクラス千代ヶ丘の所在地である麻生区は、全国平均値に近い比率となっています。
現在全国で放課後等デイサービスを利用している児童は、14万人を超えているとの報告があります。日本の人口は少子高齢化社会と言われる様に、子どもの数は年々減っていますが、逆に発達障害児童は増えていて、全国の養護学校に通う生徒数は毎年増加しているとのことです。(養護学校の数も増えています)
今後放課後等デイサービスは、まだしばらくは増え続けると思われますが、国の予算にも限界があるので様々な規制が掛かって来ることが予想されます。この4月に行われた法改正では、多くの事業所が減収を余儀なくされ、残念ながら閉鎖に至った事業所も出ている状況です。
あさっぷクラス千代ヶ丘はこれからも、利用者やご家族の皆様から指示して頂ける様、あさっぷならではの特色を生かしながら、地域に貢献して行きたいと考えています。
