人間は皆一人ひとり違いがあり、子どもの育つ姿も一人ひとり違います。違っていていいのです。当たり前の事なのです。
よく親は「うちの子は他の子と比べて遅れている、変わっている」と「気になる」ことがあります。
人間は皆一人ひとり違いがあり、同じ人はいません。同様に子どもの育つ姿も一人ひとり違います。違っていいのです。
その違いに気付き、大切にすることから思いやりの気持ちが生まれ、他者とは違う自分に気付くのです。
また、子どもは大人とは違った子供らしい興味や関心の示し方、やり方や楽しみ方があります。
その違いや子供らしさからの「気になる」を考えてみます。
【子どもは子どもが大好き】
子どもは遊んでいるお友達の姿にひかれ、くぎ付けになったり、その中に入って同じことをやろうとしたりします。
しかし、突然の行動だったり、初めて経験することだったりして、思うようにできずトラブルを起こしてしまうケースがあります。
その姿は、大人から見ると困ったことのように見え、「気になり」ます。
子どもは子どもに魅力を感じると思います。身体の大きさや動き、見ている世界も子ども同士にはとても近いものがあります。興味や関心も似ているのでしょう。
子どもは子どもが大好きなんです。遊んでいるお友達の姿は、新しい魅力的な世界へ誘ってくれます。
それは、子どもの新しい「学び」が始まっている姿なのです。
【子どもは難しいことに挑戦する】
「できそうだ!」「わくわくする」「やってみたい」
そう思う子どもは、初めてのことに次々と挑戦を始めます。
ところが大概思うようにできません。
失敗したり、時には物を壊したり、ちょっとしたケガをしたりさえするので大人は「気になり」ます。
ところが、子どもは今、育ちつつある力を使ってみることに夢中になっているだけなのかもしれません。
そこが子どもの発達の最前線なのです。
まだ育ってきたばかりの新しい力を使って、子どもは難しいことに挑戦しているのです。
そして、乗り越えようと何度も挑戦する。この意欲は、力強く素晴らしいものです。
【子どもは同じことを繰り返す】
子どもは大人がもうやめてほしいと思うことを繰り返すことがあります。
例えば、同じことを何度も要求してきます。
「まだやるの」とか「さっきやったでしょ」などと言いたくなることがあります。
実は、子どもは同じことが期待通り起こることや、自分が知っていることに繰り返し出会う面白さを楽しんでいるのかもしれません。
子どもの「気になる」を楽しみながら付き合ってみましょう。